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組子製作 木材・素材について


組子製作 木について知って頂きたい事


 
皆様が生活されている周辺には木でできた商品がたくさんあるとおもいます。 木は他の素材とちがい、人間と同じように呼吸して、時間とともに成長する、人間に1番近い素材と言われています。
特にムク・白木(塗装をしていない)材料は切って商品にした後も呼吸(部屋の調湿作用)をおこない、木の本来の香りを放ち、やさしい色合い・ ぬくもりは人の心を和ませ、使用するほどに味わいがでてきます。

また、天然の木の色は目に最も優しい色とも言われています。 木の部屋に入ると心が和むのはそういう「色」「香り」「温かみのある質感」をコンクリートに囲まれた現代人が必要としているからかもしれません。

時期、地域、場所により木は微妙に変化します

天然木(白木)には下記写真のようにキズを復元する機能が備わっています。 しかし呼吸する(木が収縮をくり返す)ことがムク・白木材の長所でもあり短所でもあります。湿度の多い時期、少ない時期、また乾燥した大平洋側、雪の多い日本海側、室内、屋外など時期、地域、使用される場所により商品が使用中に微妙に変化します。
木が裸の状態である白木は木の良さを最も感じることができる反面、デリケートなものでもあります。
(ちなみに家具やドアなどに使用されることが多いウレタン塗装などは木の表面に膜を作ることで木の劣化を防ぎます。ただし、上記にあげた木の特徴はなくなります。※1)
呼吸する天然木(白木) 傷の復元

熟練した組子職人の材料選別・検品

タニハタでは材料に乾燥材を使用し、職人が材料を選別し、検品を行い、商品になったあともお客様が快適に御使用になられるよう商品づくりをしておりますが、ムク材の性質上、(屋外で使用される場合  ※2)検品・出荷後に反りなどを発生させることがあります。

特にひどいものでない限り、御使用には差し支えはありませんが、お客様には
このあたりをお含み置きの上、御利用いただけますようお願い申しあげます。
(もちろんお送りした段階でご使用に差し支えるような問題が発生した場合は交換させていただきます。)

現在、市場に出回っている商品は貼りモノが主流です。
MDFやLVLなど木の粉や薄板を接着剤と練り合わせて製作した人工木材などの基板材料に、印刷した塩化ビニールや紙を貼って木のようにしています。
最近の室内に使用されているドアや枠材などは現在、ほとんどがこれです。
印刷技術が発達して凹凸などもあり、 一見、本当の木にみえます。(下写真)
御自宅のドアなど眼をこらして見て下さい。
木の特徴はなくなりますが、大量生産向き 品質が安定する 安価という特徴があります。少しグレードの高いものになると本物の木をスライスしたものを貼ってより木に近くしています。
木目を印刷した紙の貼りモノ

天然木 欠点のある素材

針葉樹 木の加工方法

タニハタのらんま、間仕切り、建具などは全品針葉樹を使用しています。基本的に塗装を施さない組子商品には、カンナ仕上がりの綺麗な針葉樹が使用されます。天然材(針葉樹)の最大の欠点のひとつは、アテ(曲がりが強い部分)が多いのでよく選別しなくてはなりません。曲がった木の部分というのは誰でも選別することができますが、「曲がりそうなまっすぐな木」を選別するのが、大変なのです。
木目や重さ、温度(アテ材はなぜか少し冷たい)、質感を見ながら1本1本、職人が選別します。
それでも木は曲がる場合があります。曲がりそうな木は曲がっても問題がない部材へ使用したりします。

人間と同じで木も全て良材ばかりではありません。
上記写真のような欠点のある素材の方が多いのです。
そんな素材でも使う場所によっては問題なく使用することができます。
当店の選別作業はそこまでの(どこにどの素材を使用するかを決める)作業を言います。

作業効率を高めるため、また木が反るなどのクレーム発生率を下げるために量産メーカー(安い市販の木製品)は人工木材を使用します。

木製品は「消耗品」だという考え方ならばそれでいいのかもしれません。
でも、限りある資源を利用して少しでも長く使用してもらえる商品を作ることが私たちの役目だとおもっています。

木の仕上げの方法は商品により違います。
通常、材料を引き割った後(荒挽き)写真1、プレーナーという機械で荒削りします。
コストが限定されている商品の場合、この中で特に仕上がりの悪いものだけをカンナで削ります。

(表面をサンドペーパーで仕上げることもあります。)

欄間(ランマ)は基本的には全てカンナ(超仕上げ)をかけます。

針葉樹 木の種類

針葉樹にもいろいろありますが、当店では下記の種類の木を使用しています。

素材種類
●木曽(きそ)檜(ひのき)(産地 長野県)・・・材質的に安定した歪みの少ない木材として、その高貴な香りとともに日本人に愛されてきました。
●秋田(あきた)杉(すぎ)(産地 秋田県)・・・木曽檜と並んで日本で最も高級な木材。
美しい木目と質感は使うほどに味わいがでてきます。
●神代(じんだい)杉(すぎ)(全国)・・・千年から数万年の長い時間地中に埋没していた杉でとても希少価値の高い材料です。
●米(べい)檜(ひ)(産地 北米)・・・国産ヒノキの代用として使用されていますが、耐朽・保存性が高く、表面仕上がりも良好。
●サワラ(産地 長野 岐阜県)・・・材質がヒノキより軽くて柔らかく、さっぱりとしていいます。
●杉(産地 北陸~東北)・・・秋田杉より木目が粗く、色の区別がはっきりしています。
組子で使用するには厳選が必要です。
●スプルス(産地 北米)・・・品質にムラがなく加工性が良いために建具・家具・建築などいろいろな用途に使用されています。

主に使用する木は上記になります。

最近は外国の材料(ベイヒバ、スプルス)の使用頻度が多くなりました。

こだわりのある空間に使用する場合はやはり国産材でしょう。
個人的には秋田杉が好きです。純和風な空間に製品を使用する場合はオススメです。
木曽檜も未だに人気のあるブランド木材です。
いずれも伐採規制があり、良材も採れなくなっています。
貴重な素材ですが、時間が経過するごとに味わいが出てくる素材です。

下記写真が素材の写真(無塗装)になります。
針葉樹素材 一覧写真
色だけ見ると木曽檜、スプルス、米檜はほとんど変わりません。
ただし、香り、質感、木目の雰囲気は違いますし、スプルスはかなり早く日焼けします。
秋田杉や木曽檜、神代杉はベイヒバ材の価格の10倍以上します。
価格が高いだけあり国産素材だけが持つ高貴で優しい雰囲気が空間に広がります。

※上記写真は、タモ以外は全品針葉樹になります。
ちなみに家具の素材は広葉樹(オーク、カバ、サクラ、ケヤキなど)になります。
針葉樹、広葉樹の大きな違いは硬さと仕上がり感です。
家具はテーブルやイス、キャビネットなど立体的で全体の強度が建具より必要とされます。
建具は長い部材を主に使いますので、比較的まっすぐな素材(針葉樹)が必要とされます。
また障子や襖など基本的には無塗装が基本ですので、導管が細い(無塗装の仕上がりが綺麗な)針葉樹がよく使用されます。
※(ここでいう建具は障子や襖などを差します。ドアはオークなどの広葉樹を使用します。)

これだけ素材があると選ぶ際に迷われるかもしれませんが、予算があまりない場合や木のブランドにこだわりがない方には「ベイヒバ」を、少し高くなっても構わないからいい素材を使用したいという場合は「秋田杉」「木曽檜」をタニハタはお勧めしています。

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