タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

ウィルスと天然木材の関係について

組子の材料である「天然の木」を建築内装材に使うことにより、ウィルスに対してどのような効果があるのかを実験し、その実験結果をまとめた本が2004年に発行されています。

(15年前の実験ですので新型コロナウィルスではなく、インフルエンザ・ウィルスを対象にしています。)

木材とウィルスの関係  組子製作の観点から

タイトル  :木造校舎の教育環境
サブタイトル:<校舎建築材料が子供・教師・教育活動に及ぼす影響>

発刊:公益財団法人 日本住宅・木材技術センター

編集代表:農学博士 橘田紘洋氏

この本は学校施設の内装に「天然木」を使うとそこで過ごす生徒や先生にどのような影響がでるのか、大学の教授達が実際に調べて数値化し書籍にしたものです。

この書籍の中で、インフルエンザで学級閉鎖になる割合は木造校舎と鉄筋コンクリートの校舎を比較した場合、木造校舎の方があきらかに少ない(約1/3の割合になる)と実験数値と共に書かれています。

下記、書籍より抜粋--------

インフルエンザによる学級閉鎖割合を関係づけた報告としては,その流行時期に学校の配置が影響していることを示唆した報告が見られるものの、校舎建築材料に着目した報告事例は極めて少ない。
しかしながら、川上氏は木材が空中浮遊菌の繁殖抑止効果のあることを指摘しており、また、木質環境は外気の乾燥時には材中から水分を放出して室内関係湿度を50%程度に維持しようとする効果があり、このことが空気中の菌の繁殖を抑制していることを指摘する報告もある。
さらに、採暖時の木造校舎は足元の冷えが少なく、RC造校舎よりも室内の温湿度環境が好ましい状況になっている。
インフルエンサの蔓延や症状の悪化を防ぐには、「部屋を暖かくし,部屋の空気には湯気をたたせるなどして湿り気を与え、乾燥を防ぐ」と言われている。
このように、木質環境下では木材の持つ温湿度特性・抗菌作用などが総合されてインフルエンザの流行を抑制しているものと考えられる。

以上---------

新型コロナウィルスは、感染者の飛沫(くしゃみ、せき、つば など)と一緒にウイルスが空気中に放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染すると言われています。

空気が乾燥した状態ですと、のどの粘膜の防御機能が低下し、ウィルスも室内に飛散しやすくなります。天然木材は、材中に保有する水分が部屋の中が乾燥すると空気中に放出されて、室内の湿度を保つと言われています。
(逆に湿度が多いと空気の中の水分を木の中にため込みます。)

この機能は、天然木材(無塗装)だけが持つ機能であり、人工木材にはあてはまりません。
木について知っていただきたいこと

新型コロナウィルスに絶対感染しない、という情報でもありませんが、ネガティブな情報ばかり溢れていますのでほんの少しでも気休めになれば・・・と思い、古い本を書庫から引っ張り出してきました。

天然木材の持つ長所は、調湿性などの「機能」の他にも 「香り」「手に触れる質感」「色」など、人に対して落ち着きや安らぎを与えてくれます。データや理屈ではなく、人の持つ本能でそう感じる人も多いのはないでしょうか?

部屋の内装に天然無垢の木をふんだんに使うと、ほんの少しだけ良いことがある、というお話しでした。