タニハタ組子用語集

製品について

筬欄間
(おさらんま)
筬組みにした欄間。間仕切欄間、書院欄間等に多く作られる。
筬組み
(おさくみ)
一般に筬と略す。織機から取った言葉。縦組子を細かく入れた形。
井桁
(いげた)
井戸の枠から出来た名称。硝子戸や組子の形に使われる。
荒格子
(あらごうし)
桟(子)の見付(幅)が太めで数の荒い格子。
正菱
(せいびし)
正三角形の底辺を合わせた形で菱組の基本形。
割菱
(わりびし)
菱組みの中間に更に組子を入れた形。
千本格子
(せんぼんこうし)
大阪格子の別名、千は多いことを現わす。 近来は玄関格子などで子の多い物を言うこともある。

 


(は)
組子物の部品。
横桟
(よこさん)
障子や硝子戸で、組子や桟が横だけのもの。

木材

あて 陽疾の字を当てる。
斜面に育つ樹木の異常発達した部分と言われ、他の部分に比べて色が濃く堅くて狂いやすい。
荒目
(あらめ)
木理の荒い材、荒柾、荒杢などと言う。
生き節
(いきぶし)
活節とも書き、材に着いていて繊維の生きている節。
木口
(こぐち)
木材の断面。
木口割れ
(こぐちわれ)
乾燥などに依り木口に入る割れ。
逆目
(さかめ)
削り勝手が反対のこと。
生材
(なまざい)
水分が相当量残っている状態の材。
抜け節
(ぬけぶし)
死節が抜けた所。
本柾
(ほんまさ)
木口から見ると年輪が直角に近い形で通っている柾。
両逆目
(りょうさかめ)
返り逆目が多くどちらから削っても逆目の起こる材。
地杉
(じすぎ)
その地域に産する杉、良質の物の産出する所では良い意味に用い、反対の所では悪い意味に言う。材の種類で地檜地物材などと言う。

材質

外材
(がいざい)
外国から輸入する木材。 外国材・外国産材・輸入材のこと。
木肌
(きはだ)
通常樹木の外皮であるが、建具材の場合は挽いた表面のことを言う。
合板
(ごうばん)
通常ベニヤ板と呼ばれるもの。ベニヤ(単板)を奇数枚接着した物。
集成材
(しゅうせいざい)
種々の寸法の材を集めて接着した材。 柱材やフラッシュ戸の框材などに使われる。
繊維板
(せにばん)
木材の繊維を圧縮合板にした材、パーティクルボードなど。
突板
(つきいた)
スライスした薄い板。剥板(むきいた)・へぎ板のこと。
無地材
(むじざい)
木材の節、瑕等欠点の無い材。

道具

指金
(さしがね)
指矩とも書く。建具製作用の厚手の物を巻金と言い、薄手の物を薄金と言う。

技術


(あり)
一般的には吸付きのことを言うがその他種々の蟻組み工作のこと。
打ち当て
(うちあて)
組立てる時に用いる当て木。主に樫材で作る。塗物など部材を痛めない様に布を貼るとか桐材を張るのもある。
木取り
(きどり)
製作前に所用の寸法に材料を準備揃えること。
組手
(くで)
組子などの組む所を欠き取った部分。
付子
(つけこ)
障子の框廻りに廻す縁。本付子、大入れ付子、つば付子などがある。
順い目
(ならいめ)
鉋削りの方向。
葉入れ
(はいれ)
地組みに葉を入れること。
割込み
(わりこみ)
きめられた寸法の中へきめられた数の桟等をいれること。

その他

意匠
(いしょう)
一般にはデザインと訳されていることで形・文様・色彩などさまざまのものを総合させたもの。
内法
(うちのり)
建具の入る場所の内側寸法。高さ内法、巾内法という。 
建付け
(たてつけ)
釣込みのこと。 柱や枠との納まり状態。