タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

「蜀江文様」のルーツについて

中国・四川省成都から工場見学・組子製作体験に来られました。
(旅行関係のお仕事されている方達です。)

成都は三国志時代、劉備や孔明のいた「蜀」の都になった場所で、米国の雑誌「フォーブス」では「今後10年世界でもっとも発展する都市のランキング」一位に選ばれるほど活力にあふれた地域です。

私達のつくる組子の文様に「蜀江」という文様がありますが、これは蜀で生産された錦の文様が由来の意匠で、日本最古の建築物・法隆寺伝来の宝物にもそれが見られます。
ちょうど蜀江文様の組子仕事をしていたのでそれを見てもらいました。

「皆さんの地域で生まれた文様ですよ。」とお話しすると皆驚いた表情をされました。地域や時間を超えて人と人が「組子」で繋がる瞬間が本当に嬉しいです。

「組子を通じて日本の技術、意匠、木材の素晴らしさを世界に伝える」ということを忘れず、地道にPRを続けていきたいと思います。

中国・四川省成都から組子製作体験に来られました。