タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

ものづくりの心を繋げること

タニハタには昔、徒弟制度がありました。
18歳前後でタニハタに入社し、5年間組子建具の修行をして年季明けとなります。
年季明けした職人は、実家に帰って親の仕事を継ぎました。
(ほとんどが建具店の2代目、3代目でした。)

 私の小さい頃(昭和40年代)は、その若い職人と一緒の生活をしており、いつも枕元では、「トントン」「カンカン」職人達の働く音が聞こえました。

日曜日には一緒にキャッチボールをしたり、木で模型を一緒に作ったり、バイクの後ろに乗せてもらったり・・・私にとってたくさんの頼もしい兄貴がいる感じの生活でした。
そんな生活は小さな私にとって本当に居心地の良いものでした。




時代の流れで徒弟制度というものを続けることができなくなり、職人=家族 という
感じが薄くなってしまいましたが、今でもあの頃が無性に懐かしくなることがあります。

昨年末、何人かのOBの人達と集まる機会があり、話の流れで今のタニハタの職人と合同新年会を行うこととなりました。

OBから9人の参加があり、賑やかな新年会を行うことができました。

若いタニハタの職人も昔の組子職人の苦労話しを聞いたり、仕事の悩みを聞いてもらったり、
人生の大先輩の話しは若い職人達にとって大変参考になったようです。
こういう御縁は、本当に大切にしなくてはならない、タニハタにとっての一番の宝物だとつくづく感じた次第です。時代の流れとともに職人の徒弟制度というカタチは消えていきますが、その「精神」だけは繋げていきたいです。