タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

「城端曳山祭」に行ってきました

富山の小京都と言われる南砺市城端の祭り「城端曳山祭」に行ってきました。
このお祭りはユネスコの無形文化遺産および国の重要無形民俗文化財に認定されているお祭りで300年の歴史があるお祭りです。
(「世界遺産」もユネスコが認定するものですが、こちらは有形の文化財になります。)

以前、タニハタで修行した組子職人から「城端の庵屋台が精巧な細工で修理するのが大変だった」という話しを聞いて、いつかこのお祭りを見たいと思っていたのですが長いGWでやっと実現しました。

豪勢な6基の曳山、庵屋台が、城端の旧市街を厳かに曳き回されるのがこの祭りの特徴ですが、もうひとつ・・紋付き羽織の青年男子達が(20代~30代中心)艶っぽい小唄を歌いながら古い街並みを練り歩くという何とも粋な祭りなのです。

例えば
「薄墨」という曲(安政5年・1858年 にできた唄)

薄墨に 書く玉章(たまずさ)の思いして 雁啼き渡る宵闇に
月影ならで 主さんに 焦がれて 愚痴な たたみ算
思い廻して ままならぬ 早く苦界を候かしく

月影がでている夜、游里の女性が恋しい待ち人が来るか来ないか・・
たたみ算という占いをしながら待ち焦がれている内容になっています。
こういう江戸時代からの艶っぽい端唄が数十曲伝承されており、城端の若衆が曳山と共に唄いながら練り歩く風情のある祭りなのです。


繊細な組子細工もはめ込んであります。

城端の建築意匠や家屋の室礼も素晴らしく、人々の立ち振る舞いや美しい屋台が「ぎしぎし」ときしみながらゆっくり進む風景と相まって、心から日本の伝統文化に酔いしれることができる素晴らしい祭りです。


祭りは年に一回ですが、「城端曳山会館」という場所に行けば曳山や哀愁を帯びた庵唄も聞くことができます。富山のおすすめスポットです。