タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

富山市の森林と林業の現状について

富山市役所 森林政策課の職員の方から 「富山市」の森林と林業の現状についてお話しを伺いました。

富山市の森林および林業の現状 組子勉強会

話しをまとめると・・・

富山市の土地面積は124,174haですが、そのうちの70%が森林。その森林面積の51%が私有林で公有林は16%しかありません。

私有林の所有構造が小規模で、例えばひとつの山に多くの所有者がいると、山から木を切り出して搬出しようにも所有者が多く、全ての人の意志が確認できない(所在地が不明、境界がわからないなど)・・・
その結果、山で間伐した木を里まで搬出しようにもできない、という状況のようです。

この小規模の所有者の方達をまとめて、施業を一括して実施することが今最も重要、とのことでした。

植林から50年以上経過し、伐採期になっている木も多いのですが(65%が伐採期をむかえた木)
山間地の過疎化、高齢化により、里山林が適正に管理できない、というのが実情です。

林業従事者の数は100人にも満たず、また、平均給与は343万円・・です。
怪我が多い職種でもあり、他の産業と比べて約10倍の死傷者数とのこと。(これは全国的に同じ傾向)

タニハタでも富山産の杉材を購入することが多いですが、その木材は、大変な仕事で切り出されて私達の手元にやってきます。

本当に感謝しなくてはなりませんね。。

私達は国産木材を使う「組子屋」ですが、案外自分達の住んでいるまわりの森林や林業の詳細のこととなると知らないことも多く、今回かなり突っ込んだお話しを聞くことができとても勉強になりました。


地球温暖化の観点から・・
二酸化炭素を吸収する木を切ることは地球にとって良くないことでは?・・・と聞かれることも多いですが、木も人間と同じ様に、若い元気なうちは木も二酸化炭素を吸収しますが、年数が経過すると成長スピードが遅くなり、(二酸化炭素を吸収しなくなり、)逆に二酸化炭素を排出するようになります。

私達「組子屋」ができることは、伐採期をむかえた国産木材を買い、付加価値の高い製品を作り、組子製品(国産木材)の素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただくこと。
使用する木材は大切に使い、端材までも無駄なく使用すること。 微力ではありますが、少しでも日本の林業に活力がでてくるようにしなくてはなりません。

脱炭素社会の実現のためには、循環型資源である国産木材を積極的に活用していくことがとても重要になってきています。

タニハタでは、これからも「木」に関する勉強会を職人達と続けていきたいと思います。