和風衝立・間仕切り欄間を作る組子職人のブログ TANIHATA'S BLOG

TOP和風衝立・間仕切り欄間を作る組子職人のブログ>2010年3月

組子職人が日々のおもいをブログにつづります

市松模様の欄間を設置しました。(設置場所:石川県 個人邸)

市松模様の部分は一見塗装に見えますが、色違いのヒバ材と杉材をつなぎ合わせた桟を交互に組み上げる当社独自の技法になります。

塗装と違い、時間が経過するごとに自然に日焼けして周りのインテリア色となじんきます。

モダンなデザインですのでアパレル系の洋風店舗にも何度か納めさせていただきました。

組子技法で組み上げますので、空間の向こう側が透けてみえ、彫刻欄間のような圧迫感がないのが特徴です。



※市松模様は、江戸時代に歌舞伎役者(佐野川市松)が袴(はかま)にこの模様を使ったのが江戸市民に受け、流行したデザインです。

以来この模様を「市松」と呼ばれるようになりました。

市松模様は、織物や染物にとどまることなく、陶器、漆器といった広い工芸分野の装飾にも用いられています。

DSCF0752.jpg


お客様からお問い合わせをいただきました。


 <小説家・泉鏡花が書いた『深川浅景』の中に
『竹の木戸があったり、河一格子(こういちごうし)が見えたり、半開きの明窓が葉末をのぞいて、』の件があります。河一格子とは何のようなデザインの格子を言うのでしょうか?

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河一格子・・・私も初めて聞いた格子です。

日曜日でしたが、何か気になって会社の中にあるいろいろな古い建具の書物を見てみました。

でも、答えはどこにでていませんでした・・。


頭の中でイメージしてみました。

直感的に・・・

<河一>

真っ直ぐな縦桟で組まれた格子戸=千本格子戸
とおもった次第です。


「河」ではなくこちらの→「川」という文字に「一」の文字を重ねると・・・
千本格子戸になるとおもいませんか?



昔の気概のある小説家なら自ら言葉を作り出すくらいの遊び心はあったはず・・



ほんとうに想像(創造)力を試されます。





ちなみに富山では千本格子のことを(さまのこ)といいます。

千本格子戸は地方により言い回しが違うようです。





(河という漢字は本来固有名詞であり、中国で「河」と書いたときは黄河を指します。「河」は力づよい真っ直ぐなイメージが当時あり、明治時代、まだ西洋文明よりも中国文明の影響を大きく受けていたはず・・。)



そんなことをあれこれ推測しながら、

正しい答えではないかもしれませんがすぐ様私なりの返答させていただきました。

お客様からお礼の言葉とともに下記のコメントをいただきました。

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専門家の方の直感的なイメージが最も近い筈ですので、新たな発見が無い限り、『河一格子=千本格子=さまのこ』と記憶する事に致します。

千本格子、インターネットで検索し、映像を見て、脳裏に焼き付けました。
余談になりますが、泉鏡花は、樋口一葉の1ツ年下、同世代で、谷端様のお隣り石川県金沢市生まれですが、17の時、上京して、尾崎紅葉の玄関番をしながら、物書きの修行をしたそうです。


明治時代、上京先で見て聞いた物か、若しくは、江戸時代の古書を読んで知ったものの、既に、明治時代では使われなくなっていた”江戸っ子の粋な言い回し”か、又は”遊郭言葉”として当時まだ残って居たのだろうかなどと思いは馳せます。

改めて、ご親切に感謝致します、先ずは御礼迄。


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お客様から上記のコメントをいただいた時に
「何て日本語って素晴らしいのだろう。」
と思いました。


たった一つの言葉の中から人の心情を察することができるなんて。





そして、それをイメージできる人が日本にいることに小さな感動をおぼえました。


明治時代、今のように簡単には北陸から東京には行けない時代です。

それを17才の青年が玄関番をしながら厳しい物書きの修行をしたときの心情を考えるだけで、
その言葉が生まれた土壌を考えるだけで、
私は一気にその場所へタイムスリップします。



<思いを馳せる・・。>


なんていい言葉なんだろう。



カタカナ・横文字全盛の時代ですが、日本語がもつ深さ、素晴らしさ、優しさに触れた気がしました。


そして、組子や建具にも使われているたくさんの昔ながらの言葉・・・



紗綾形、井筒、香図、七宝、玄翁などたくさんの味わいのある言葉をもう一度、見返した次第です。



人が作り出した(血が通った)言葉に思いを馳せる・・


気付かせてくれたお客様に感謝、感謝です。





今週は雪がパラパラ降ったりしていましたが、なんだかんだと春らしくなってきましたね。 
暖かくなり工場の中もバタバタしています。



引っ越しシーズン、決算期、ガーデニングシーズン、店舗改装などが相まって納期がかなり詰まっています。



塗装品、無塗装、規格品、特注品に限らず出荷が遅れ気味になってきていますのでお急ぎの方はご注意ください。



尚、「大至急、商品を送ってほしい」

という方は事前にお電話でお問い合わせいただけますと助かります。




0120-41-2872 フリーダイアル



※いろいろお手数をお掛けして申し訳ございません。
当店の商品はお客様の注文を受けてから製作を始める
「受注生産システム」のため製作にお時間が掛かります。

予め、ご了承のほどお願いいたします。

DW178_L.jpg

二晩つづけてIT関連の取引先と懇親会がありました。

ブログではあまり料理紹介はしないのですが、ホタルイカ料理が二晩続けてでてきましたので嬉しくなりカメラでパシャ!としてきました。

P1010513.jpg

今年はもう漁港内でもボチボチ湧き始めているようです。

2年前は結構採れましたが、昨年は(子供と何度か採りにいきましたが、)爆釣というほどは採れませんでした・・。



冷凍品と違い、生をボイルして酢味噌で食べると本当に美味しいんです!



ホタルイカ観光船も夜中にでていますので県外の方でゴールデンウィークの予定が決まっていない方はぜひ富山にお越しください。

(当社の組子工場にもぜひお立ち寄りくださいませ。)




私は魚釣りが好きなのでイカ以外にも今年もまたたくさん釣りたいとおもいます。

(7匹の猫たちにも活きのいい魚をたべさせなくては!)


若いころはあまり感じませんでしたが、本当に富山は自然に恵まれたいい場所だな、と最近おもいます。



※ツイッターでも最近つぶやいています。タニハタに興味のある方はフォローしてください。

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タニハタスタッフ株式会社タニハタは昭和34年に谷端組子店として創業しました。創業以来、組子一筋でやってきました。
モノづくりを極めようとする職人集団のブログです。
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