タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

モノづくり職人が集う、クラフトフェア「ツギノテ」に参加しました。

10月18日(土)・19日(日)の2日間、富山県高岡市の高岡中央駐車場で開催されたクラフトフェア ツギノテ に参加しました。

このイベントは、「ものづくりの出会いをつなぐ“継ぎの手”で、ものづくりを未来へつなぐ“次の手”に」というコンセプトのもと、全国各地のクラフト作家や職人が集う熱気あふれる催しです。昨年は弊社代表がゲストスピーカーとして講演に登壇し、今年は会社としてブース出展という形で参加しました。

弊社として国内の物販イベントに参加するのは約25年ぶり。出展に携わった職人の多くが初めてのイベント経験でした。
組子の製作過程で出る端材やアウトレット品の販売に加え、亀甲の地組に好きなパーツをはめ込む「ミニ組子ワークショップ」を開催。
事前準備から当日の運営まで、話し合いを重ね、「組子をより多くの方に知っていただくこと」を目標に臨みました。

迎えたイベント当日、開場の10時前の受付には、多くの方々が列をなし、最後尾がみえないほどでした。
開場直後から、会場全体に盛り上がる声が広がり、弊社ブースも想像以上の盛況ぶり。「きれい!」「木の香りがいいですね」といった声が多く聞かれ、組子を初めて手に取る方も、もともとご存じの方も、皆さま笑顔でブースを楽しんでくださいました。「どうやって玄関に飾ろうかな?」や、「どのデザインが素敵だろう…」といったご質問に対し、職人たちも一緒に考えながら、普段あまりないお客様との直接の会話を楽しみました。

ワークショップでは、好きな文様や木材を選んで“自分だけの組子”を作っていただく体験をご用意しました。
お子さまから大人の方まで幅広くご参加いただき、中には「会場で他の方が持っているのを見て、自分も作ってみたくなりました」とおっしゃる方も。組子の魅力が人から人へと広がっていくのを感じ、私たちにとっても嬉しい瞬間でした。

2日間を通して、弊社ブースには多くの方にお越しいただきました。
ツギノテ全体でも過去最多の来場者数を記録したとのことで、作り手としてその熱気の中に立てたことは貴重な経験となりました。
約25年ぶりの出展で手探りの部分もありましたが、今後につながる課題や学びも多く得られ、非常に有意義な時間だったと思います。

何より、ご来場いただいたお客様、出店している企業の方々、ツギノテ実行委員会の方々…富山の地で「手仕事のチカラ」を信じ、未来へとつなごうとする多くの方々に出会えたことが、私たちのものづくりへの想いをさらに強くしてくれました。来年度のツギノテは、さらにパワーアップして開催されるそうです。私たちもその熱に負けぬよう、日々の仕事に真摯に取り組んでまいります。  

杉本