タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

日本ラグビーチームと吉祥文様の関係

ラグビー世界大会 盛り上がっています。
9月27日、日本が優勝候補のアイルランドに勝利した試合をテレビで見ていましたが、ずっと歯を噛みしめてを観ていたので、試合が終わった時は歯が痛くなりました。。

(ラグビーは観戦する方も疲れます。 選手達は満身創痍だと思いますが。)

ところで最後の選手インタビューをみていてあることに気がつきました。

日本代表のユニフォームですが、よくみると服全体に日本の吉祥文様が、あしらわれていました。

(下 写真)
ラグビー ユニフォーム 吉祥文様

7月の新ユニフォームの発表会で選手達が嬉しそうに「格好いいユニフォームができた!」と話していた意味がこの時にやっとわかった次第です。

(ただの紅白のデザインかと思っていました。開発した会社は、富山に本店がある「株式会社ゴールドウイン」さん。)

紗綾形文様青海波文様矢羽根文様・・・そして胸の一番真ん中には、「麻の葉」文様が入っており「力・ならわし・縁起」を意味する吉祥文様を集めたとのこと。

当社の「枡合わせデザイン」のようにいろいろな文様を組み合わせたデザインに仕上がっています。古典文様製作を生業としている会社としてとても嬉しくなりました。

特に創業以来、タニハタのロゴマークにも使用されてきた「麻の葉文様」は、とても縁起の良い文様です。この文様パワーをまとって、ぜひ勝ち進んでもらいたいです。

応援しております。
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話しは変わりますが、現在、アップルのiPhoneををデザインした世界的なデザイナー
ジョナサンアイブ氏の別荘(Ive Residence – Apple Villa )に設置する「麻の葉」組子を現在製作しています。
組子細工製作 工場 富山 

5年前にも納入したのですが、再度追加で10枚リクエストいただきました。
日本の杉材がお気に入りのようです。

日本の伝統文様や素材が、どんどん世界中に広がるといいですね。
我々職人もラグビーチームに負けずに頑張っていきたいと思います。

千葉の山武杉による台風被害について

台風15号が上陸してあれから2週間以上も経過するのに
毎日のように被害の状況がテレビなどのニュースで流れてきます。
被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

復旧が思うように進まない理由として、千葉の杉(山武杉)が風で倒れて電線や電柱を直撃し、その倒木がジャングルのように重なり、重機が現場に入ることができない・・とのこと。
自衛隊まで出動して倒木を運び出しているようです。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190922/dom1909220004-n1.html

国産の杉材を加工する一業者として大変気になっています。

元々、山武杉は千葉県で生まれた建築材、建具材として利用されてきた年輪の詰まった優良な木材です。250年以上前から植林されており、当社でも過去に千葉から取り寄せして使用したことがあります。

通常、このような優良な木が風を受けた場合、倒れるとすれば根元からのはずなのに・・・木の幹の途中からポキッと折れているニュース映像をみて「こんなに強度がない?」と疑問に思っていました。

今朝見たニュースでその謎が解けました。

山や杉の管理者が、<杉を手入れし伐採しても利益がでない>という理由で、杉はそのまま放置されており、その放置された木がスギの病気(溝腐れ病)にかかっているとのこと。今回、木が折れているのは、病気にかかって木が腐っている部分になるとのことでした。

環境問題 木材 溝腐病画像  TBSテレビ/ビビットより

先日行った屋久島のような樹齢数千年の天然杉は、伐採せずに次の世代に残して行く必要がありますが、今回のような人工林は、間引きし伐採して木が太く健全に育つように、常に人が手入れ、管理していくことが必要になります。
(成長に時間のかかる農作物・・・と考えてもらえばいいかもしれません。)

杉の良材を市場に販売することで林業の活性化につながり、今回のような被害を無くすことにもつながります。
また、若い杉材はCO2の吸収の早く、大気の二酸化炭素をどんどん吸収して大きくなります。
脱炭素社会の面でみても日本の杉材を使うことは重要なことです。

しかし、地球温暖化で台風や大雨の勢いや回数が増しており、今回のような災害が他の地域でも今後増えてくることが考えられます。

我々、木工業者ができることは、極力、材料に日本産の木材を使うこと。
そしてお客様にその良さをPRし、使っていただくことだとおもっています。

国内にはこんなに木があふれているのに、使用されている比率は4割ほど。外国産の木材が市場を占めている状況です。

根気よく国産材のPRを続けていきたいと思います。
(タニハタでは2018年夏、主材料を外国産から国内産に切り替えいたしました。)

屋久島に自生する杉「屋久杉」について考える

日本特産の木材である杉(Cryptomeria japonica)は、北海道南部から九州まで日本全国に広く分布しています。

加工しやすく、はっきりした木目が特徴の「杉」は、古くは縄文時代から建築材、船などに使用されてきました。
そんな日本人が好む杉材は、当社でもヒノキと並んで、使用量の多い木材ですが、以前から不思議に思っていることがありました。

それは、「屋久杉」という杉材です。

杉材の産地は、秋田や吉野などが有名ですが、この屋久杉は九州の屋久島に自生している木で、暖かい地域で育つ木でありながら木目が大変細かく、木の中に多くの油を含んでいる杉なのです。

南国でありながらゆっくりゆっくり育っている木なのです。
(タニハタにある木目の幅はなんと0.2ミリ。 )

そして・・・驚きなのがその樹齢です。

屋久島にある最も古い杉(縄文杉)は、樹齢7000年とも言われています。
(ちなみに通常の杉は、長くても樹齢500年くらいが限度です。)

暖かい所で育つ針葉樹は、一般的に成長も早く、木目が粗く、腐りやすいのが普通とされます。

我々の考えている杉材とは、全く違うのだから、屋久杉は本州にある杉とは種類が違うのだろう、と思っていたら同じ種類の杉ということなのです。

そんな不思議満載の「屋久杉」を実際に自分の目でみて、ずっと私が引きずっていた疑問を解決すべく、連休を利用してとうとう屋久島に行ってきました。
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屋久島は、島全体が自然遺産という魅力ある場所。
ジブリ映画「もののけ姫」は、この島をイメージして制作された、と言えばイメージしてもらいやすいかもしれません。
屋久島に自生する杉「屋久杉」について

車でおよそ 2 時間で一周できるほどの小さな島ですが、この島の中にある山「宮之浦岳(みやのうらだけ)1,936メートル」を筆頭に九州の高峰山上位 7 位がここ、屋久島に集中しています。「この島を平たく潰したら、九州と同じ面積になるんですよ。」とガイドさんに言われてびっくり!

高い山々とその裾野に広がる太古の森、美しい南国の海、たくさんの鳥のさえずり 。。
こんなに素晴らしい場所がまだ日本にあるなんて。
立山連峰や深海富山湾など自然に囲まれた場所で暮らしている我々富山県人もびっくりの素晴らしい場所です。


屋久島に来て2日目。 島の中を散策。

島の人は、植林された木のことを「地杉」、
樹齢1000年未満の天然の木を「小杉」、
1000年以上の木を「屋久杉」、と呼ぶそうです。


木が大きすぎて、広角レンズを使用しても全体が写りません。。
木の枝が少しでも日当たりの良いところをめざして、隣の木にめり込んでいます。
長い時間をかけた木と木の戦い。
木のパワースポット、ということで樹齢3000年の紀元杉に触れてエネルギー注入。
(この木は人が触れても問題ないそうです。)

紀元杉や縄文杉など樹齢の長い木は、標高1000メートルから1500メートルに自生しています。この高さは、本州で言えば東北地方の緯度(低い気温)になるそうです。

この屋久島は、花崗岩(かこうがん)できており、堅い岩山のために木が成長するための養分が少なく、気温の低い気象条件と相まって木がゆっくり育つようです。

島全体が岩山のために、水に土や泥など含まず、川の水は透き通っています。
一見、山肌がコンクリートのようですが、全て岩山。。

山頂も岩肌が見えていました。

土が少ないのになぜ木が育つのか?

それは、「苔」がキーポイントになっていました。
岩山には「苔」がまとわりついており、この苔に木の種が付着して育つとのことです。
岩に付いた苔。そこを流れる山の水は、土などを含まないために透き通っています。水は豊富なので屋久島の電力は水力発電です。

「屋久島では、月に35日 雨が降る」という文章を書いたのは林芙美子氏。
洋上に高い山々がそびえ立ち、そこに南の温かい空気がぶつかり、島に多くの雨を降らせます。屋久島の年間降水量は日本一ということでかなり湿度が高い地域なのです。

上記をまとめると屋久島は・・

・土、養分の少ない堅い岩山の地盤である。
・雨が毎日のように降り、湿度が高い(木が腐りやすい)大気である。
・2000メートルの山々が連なり、屋久杉が自生する場所は、標高の高い(寒い)気候である。

杉が生きていくためには、あまりにも厳しい過酷な自然環境ということがわかりました。しかし、ここに自生する杉は、自分を守るために「油」を体内に蓄えることで、雨による浸食、腐食を防いできました。
そしてこの堅い岩盤にゆっくり時間をかけて根を張ることで、数千年と長生きする体ができたようです。

通常、屋外の壁やフェンスなどに木材を使用する時は、木を長持ちさせるために、人工の塗料(油性のペンキなど)を使いますが、屋久杉は、湿度の高い屋外環境に対応するために自らの体に「水」をはじく「油」をため込むようになったということ。
(普通の杉に比べて6倍以上の油脂があります。)

う~~ん・・ まるで仙人のような木。。 自然の不思議ですね。

ちなみに屋久島は、1993年日本で初めて世界文化遺産に登録となり、ここに自生する屋久杉も全面的に伐採禁止となりました。

「材料がないのに屋久杉民芸品などどうやって製作しているの?」
と思われるかもしれませんが、「土埋木 どまいもく」という江戸時代に伐採された時に使用されず林内に放置された木を利用しているとのこと。

森の中を歩いていると時々、横倒しになったなった杉を見ることができます。
江戸時代、綺麗な木目(柾目)がとれる建築向けの真っ直ぐな屋久杉が重宝されたので、そうでない木は伐採されても林内に放置されたそうです。これが「土埋木」として民芸品などに利用されています。

屋久杉は、樹脂を多く含んでいるために、切って屋外に放置された木でも200年~300年経っても腐ることがない、というから驚きです。
(通常の無塗装の杉の場合、屋外で20年も持ちません。)

上記の理由で建築材に向かない曲がった木やねじれた木などは、伐採されなかったようで、現在残っている屋久杉は、そんな訳ありの木が多いとのこと。

しかし、そんな「土埋木 どまいもく」も2016年で搬出終了に。現在、流通している屋久杉製品は、それぞれの工場が持っている在庫品での製造のようです。

もう材料供給されていませんのでいつか在庫がなくなりますね。。

屋久杉に関するいろいろな疑問は、屋久島に来てほぼ解消されましたが、木工業者、建築業者としていろいろ考えることが多かったです。

数百年、数千年生き抜いた屋久杉や天然秋田杉(平成24年度伐採終了)など、モノづくりするものにとって価値のある素材がどんどん市場から消えていきます。この国の自然保護の観点からみて、それは必然のことではあります。

今タニハタがかろうじて確保している良質の組子木材、ヒノキや杉などの国産木材は、林業を仕事にされている方々が、長い時間手間暇かけて育ててきたお陰で手に入るもの。日本の森や林を生かすために、逆に木を伐採して、木を消費する必要性も叫ばれています。

木を加工できることを当たり前と思わずに、「木材」「林業を生業としている方々」に感謝しながら大切に国産材を使おうと改めて思った次第です。

帰りの飛行機、桜島が噴火しているのが見えました。
日本は、ホント自然が深いですね。実感。。
タニハタに在庫している屋久杉はこちら

NHKインターナショナル 「小さな世界企業」の取材がありました。

NHKの関連団体のひとつ、「NHKインターナショナル」は、日本の番組を世界に提供する事業をされています。
その番組のひとつに「Japan’s Unique Local Manufacturers ~ 小さな世界企業」という番組があります。
(日本では放送されていませんのでご存じの方は少ないかもしれません。)

小さくても世界に認められる日本の企業を紹介する番組になっており、この度、弊社タニハタを紹介する映像が制作されました。
(春から取材があり、昨日DVDが届きました。)
NHKインターナショナル 「小さな世界企業」の取材

内容は全て英語になっており、今後世界中のテレビ局で放送される予定とのことです。(日本では放送されません。)

ちなみに制作会社は「サラメシ」「美の壺」「情熱大陸」「世界ふしぎ発見!」などの番組を制作しているテレビマンユニオン様。

https://www.tvu.co.jp/program/Unique_Manufacturers_201907/

日本のモノづくりの心意気が世界に届くように・・・
これからも職人一同精進してまいりたいと思います。
NHKインターナショナル 「小さな世界企業」DVD完成

NC制御の組子溝加工機を導入いたしました。

最近増加しているホテルや駅、空港など商業施設向けの組子仕事の特徴として・・

1 大空間に組子を設置するために1枚あたり3~4メートルの大きなサイズになることがある。

2 ホテル全室に組子を設置することが多く、数百枚など多枚数になることがある。

3 納期が短い現場も多く、数量、デザインに関わらず早く仕上げる必要がある。

組子技術は個人の和室用欄間や書院障子などに使われてきた小さな技術でしたが、
商業施設の納入が増えるとともに、大きな組子サイズ、納入スピード(大きなモーター馬力)が求められるようになってきました。

市場からの要望に対応すべく、今回新たにNC制御の組子溝加工機を導入いたしました。導入した機械は、モーターの大きさが通常の二倍仕様になり、加工テーブルも3メートルの大きな天板になります。タニハタ組子用の特別仕様です。

今回の機械を含めて、当工場の保有する全自動の組子溝加工機は8台となりました。

おかげ様でそれらを使いこなす若い職人達も育ってきています。

労働環境を大幅に見直す取り組み「働き方改革」は、職人世界の場合「作り方改革」でもあるとおもっています。

木工技術、デザイン力、そして生産能力を高めて新しい職人のモノづくりを進めていきたいと考えています。

大工道具 組子用鉋 タニハタ※機械仕事も重要ですが鉋などの大工道具を使いこなすことも、より重要になってきています。

ルイ・ヴィトンのプロモーションビデオに七宝組子を使っていただきました。

ルイ・ヴィトンのプロモーションビデオにタニハタの七宝組子を使っていただきました。 リンク先:インスタグラム:ローラ(@rolaofficial)

https://www.facebook.com/LouisVuitton/videos/1840091062760955

動画のラスト、クレジットタイトルにもtanihataの社名を入れていただきました。

組子の「影」を効果的に使って撮影されています。
ルイ・ヴィトンとローラと組子七宝。
いろいろな場所でタニハタの組子が使われるようになってきました。

動画撮影・編集
株式会社 パラゴン 様
HP : http://www.paragonbaby.com

小学生の組子製作体験

近くの小学校から二年生の子供達が組子製作体験にやってきました。
今回は、三重菱と胡麻組子に挑戦。
作り方を教えなくてもどんどん組子を組み上げていきます。

小学生の組子製作体験
先生から「4年前に組子製作体験した生徒が、先日『大人になったら組子職人になりたい』という作文を書いていましたよ。」というお話しを聞いてとても嬉しくなりました。
木の良さ、ものづくりの楽しさ・・・時間をかけて伝えていきたいと思います。

職人の作業服を江戸時代から続く伝統産業「高島ちぢみ」で製作しました。

職人の夏の作業服が完成しました。
(右・半袖タイプ。 左は今まで着ていた春・秋服です。モデルはうちの女性組子職人です。)
組子職人の作業服を滋賀県の伝統産業「高島ちぢみ」で製作

素材は江戸時代末期から続く滋賀県の伝統産業「高島ちぢみ」で製作。
ちぢみ生地は、表面に加工されたシボ状のしわによって、風通しがよく、汗をよく吸い、早く乾くという特徴があります。
ジトジトと高温多湿な日本の夏に、理想的な素材です。

京都の和ブランド「sousou」さんが伝統的でありながらも、颯爽とした機能美を感じさせる作業服に仕立ててくれました。

工場 作業服 和風 制服
襟足部分にタニハタのロゴマーク「麻の葉」も刺繍していただきました。
注文してから完成まで5ヶ月かかりましたが、待った甲斐がありました。

(ちなみにsousouさんは現在公開中の映画「キングダム」で衣装協力されているメーカーさんです。)

古くから引き継がれた組子以外の日本の技術や意匠を会社の中に少しでも取り入れていきたいと思っています。

中東ドバイのメディアにタニハタ組子をとりあげていただきました。

Tharawat Magazineは世界中の中小企業・家族経営に焦点を当て、そのストーリーと経営するためのヒント、情報を発信する雑誌です。
中東ドバイを拠点に情報発信されているマスメディアです。

2019年春号の最新号で、世界の職人技の未来を探る内容として「The Future of Craftsmanship~これからの職人技」特集が組まれ、タニハタの組子が取り上げられました。

今号では、タニハタ(日本)の他にもカナダ、イタリア、ポルトガル、スウェーデン、アメリカ、エジプト、台湾、イギリスからの会社が取り上げられています。
雑誌をみた方から早くも問い合わせがありました。

https://www.tharawat-magazine.com/magazine/the-future-of-craftsmanship-issue-42-may-2019/

https://www.tharawat-magazine.com/craftsmanship-42/special-features-42/tanihata-kumiko-ramma/

中東ドバイのメディア タニハタの組子

「城端曳山祭」に行ってきました

富山の小京都と言われる南砺市城端の祭り「城端曳山祭」に行ってきました。
このお祭りはユネスコの無形文化遺産および国の重要無形民俗文化財に認定されているお祭りで300年の歴史があるお祭りです。
(「世界遺産」もユネスコが認定するものですが、こちらは有形の文化財になります。)

以前、タニハタで修行した組子職人から「城端の庵屋台が精巧な細工で修理するのが大変だった」という話しを聞いて、いつかこのお祭りを見たいと思っていたのですが長いGWでやっと実現しました。

「城端曳山祭」富山県

豪勢な6基の曳山、庵屋台が、城端の旧市街を厳かに曳き回されるのがこの祭りの特徴ですが、もうひとつ・・紋付き羽織の青年男子達が(20代~30代中心)艶っぽい小唄を歌いながら古い街並みを練り歩くという何とも粋な祭りなのです。

例えば
「薄墨」という曲(安政5年・1858年 にできた唄)

薄墨に 書く玉章(たまずさ)の思いして 雁啼き渡る宵闇に
月影ならで 主さんに 焦がれて 愚痴な たたみ算
思い廻して ままならぬ 早く苦界を候かしく

月影がでている夜、游里の女性が恋しい待ち人が来るか来ないか・・
たたみ算という占いをしながら待ち焦がれている内容になっています。
こういう江戸時代からの艶っぽい端唄が数十曲伝承されており、城端の若衆が曳山と共に唄いながら練り歩く風情のある祭りなのです。


繊細な組子細工もはめ込んであります。

城端の建築意匠や家屋の室礼も素晴らしく、人々の立ち振る舞いや美しい屋台が「ぎしぎし」ときしみながらゆっくり進む風景と相まって、心から日本の伝統文化に酔いしれることができる素晴らしい祭りです。


祭りは年に一回ですが、「城端曳山会館」という場所に行けば曳山や哀愁を帯びた庵唄も聞くことができます。富山のおすすめスポットです。

2018年度の代表的な組子施工写真をアップいたしました。

2018年度(2018年4月~2019年3月)は600件を超える受注件数がありました。
300ミリ角の小さな組子から3メートルを超える大判サイズの美術組子まで、
駅や空港、ホテルや住宅などいろいろな施設に組子を納入させていただきました。
その中でも時間をかけて打ち合わせさせていただいた施工現場のお写真をタニハタ
組子ギャラリーページにアップさせていただきました。ぜひ、一度ご覧ください。

1 NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI 様(東京・丸の内)

2 備長 銀座三越店 様(東京・銀座)

3 プラセシオン瑞穂桜山 様(名古屋市)

4 三井ガーデンホテル金沢 様(金沢市)

5 ホテルオークラ福岡 様(福岡市)

6 京都御苑 中立売休憩所 様(京都市)

7 トレンドマイクロ 様(アメリカ・ダラス)

8 KUMIKO STORAGE CABINET(アメリカ・ニューヨーク)

9 個人邸 田村篤昌デザイン事務所様設計

10 個人邸 株式会社KEN一級建築士事務所様設計

11 個人邸 後藤史明様設計

※上記ギャラリーページにはアップできませんでしたが、昨年一番印象に残ったお仕事はとらや様(赤坂)になります。特注の組子間仕切りなどを納入させていただき、当社としても大変勉強になった現場でした。

昨年以上に2019年は大型物件の仕事が動き出しております。かなり忙しい日が続くと思いますが、気を抜かずに組子づくりに邁進してまいります。

光壁 壁面装飾 ホテル

2019年 タニハタ入社式

4月1日 新年度が始まりました。
今年は、高校生の新卒2名が入社、ということで朝8時30分より工場内で入社式を行いました。

2019年 タニハタ入社式 組子職人をめざして

この日、日本の元号が「令和」と決まり、新しい日本の方向性が見えました。
「令和」。この元号は、初めて日本の古典(万葉集)から選定された元号とのこと。
「日本」「伝統」「和」・・・日本の古いものづくりをする集団として気が引き締まる思いがします。
試行錯誤しながらではありますが、今期も職人達と共に挑戦していきたいと思います。


髙島工場長(前列左)を中心に、65才以上のベテラン職人もまだまだ現役で頑張っております。

小学生の組子製作体験

近所の子供達が組子製作体験にやってきました。
今回はタニハタの女子社員二名が、組子や木のことについてお話しさせていただきました。
組子の製作体験もいつもどおり行い、工場の中が賑やかな雰囲気に包まれました。
東京オリンピックも間近に迫り製作がかなり追われてきております。製作体験専属のスタッフもいないため、対応が難しくなってきておりますが、時間が許す限り続けていきたいとおもっております。
小学生 組子製作体験最近は、個人のお客様が突然工場に来社されることが増えましたが、見学は団体様(事前予約)のみに限らさせていただいております。

家庭画報 国際版に掲載いただきました。

日本の文化・工芸・アートを英文で紹介する、日本発の国際雑誌「家庭画報 国際版」。
家庭画報の英語版として生まれた本誌は、洗練された美しいビジュアルとレベルの高い英語が最大の持ち味。海外50か国以上で読まれている雑誌です。今回その本に「組子」特集が組まれ、タニハタの組子がオブジェのように掲載されています。

家庭画報 国際版にタニハタ組子掲載

組子を紹介する文章は無印良品で有名なグラフィックデザイナーの原研哉氏が書かれています。

組子以外にも他の工芸や文化が美しい写真とともに丁寧に紹介されており、本を読んで日本人としてとても誇らしい気持ちになりました。
このような素晴らしい本に掲載いただき本当に嬉しい限りです。 感謝です。

金屏風の代わりに組子衝立

昨年、目黒にある雅叙園ホテル様のスイートルームに納入させていただいた美術組子。
金屏風の代わりに組子衝立
歌手やタレント、俳優の方々が組子を背景にインタビューなどを受ける場面をテレビや雑誌などでみかけることが増えました。

現在、日本航空(JAL)国内線、国際線の機内で放映している「この!カブキモノ」という番組でも上記の組子を見ることができます。

ホテルの場合、昔ならば「金屏風」の前でインタビュー、が定番アングルだったのかもしれませんが、最近は組子をバックに使用されることが増えました
これからも組子のいろいろな使い方を提案していきたいと思います。

創立60周年を迎えました

弊社は平成31年2月をもちまして、創立60周年を迎えました。
経営が苦しい時期も長くございましたが、これを乗り越えられたのもひとえにお客様、お取引様のご愛顧の賜物と心より深謝申し上げます。

タニハタ 創業60周年

創業時の社名は「谷端組子店」。昭和34年に父・敏夫(故人 上写真)が創業いたしました。創業から60年、「組子細工」ひとすじでやってまいりました。

今回の60周年を機に、私自身気持ちを新たにし、次の70周年に向けて邁進いたす所存でございます。今後とも倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

平成31年2月吉日

株式会社タニハタ
代表取締役 谷端 信夫

最高級 木曽ヒノキ(赤身) 組子用 入荷しました。

木曽ヒノキ(建具用 赤身材)入荷しました。
現地の業者の方に<タニハタ組子用>として特別に選別していただいた木曽ヒノキになります。
木目、色味、質感・・・どの視点でみても現在日本でご用意できる最高級クラスの木材になります。(もちろん価格の面でも。。)

最近は組子に使用できるような良い木材が少なくなってきており、良材を探すのは苦労しますがこういう材料が手に入ったときはやっぱり嬉しいですね。うちの職人達も自然にこの桧のまわりに集まります。
木曽ヒノキ 桧 国産木材 最高級
組子用の木材ではありませんが、2500年前の「神代杉」も入荷しました。秋田の鳥海山で産出したもので厚み120ミリもある神代杉は珍しいです。(サイズ:H2160ミリ×幅940ミリ×120)
神代杉特有の灰褐色の重厚な色味、大きな節、うねりのある木目・・・じっと見ているとまだ「日本」という国家が出来る前はどんな姿だったのだろう・・と想像してしまいますね。かなりの迫力です。

神代杉 タニハタ
夜、仕事をしていたら工場で飼っているネコ(名前:タオ)が入り口に座っていました。ロゴマークの横がお気に入りで最近よく座っています。木曽桧や神代杉の存在感に負けじと頑張っているようです(笑)

日仏友好160周年記念 「ジャポニズム2018」で組子を使用していただきました

2月5日から24日までフランスのパリ市とナント市で日本の伝統工芸に関する展示会が行われています。
そこの展示ブースにタニハタの組子欄間を使用していただきました。

イベント名:日仏友好160周年記念 ジャポニズム2018 公式企画
『「伝統と先端と」~日本の地方の底力~』

・日本の地方に根付いた伝統産業技術にスポットを当て、日本の地方が持つ知られざる魅力をフランス国内に発信するイベントです。タニハタの組子欄間(16種の組子文様)は、全国の伝統工芸品を展示する什器(展示パネル および天板)として使用いただきました。

(仏名:《Synergies entre tradition et modernité – l’artisanat local japonais à la pointe de l’innovation》)

期間:2019年2月5日(火)~2月24日(日)

(パリ会場)パリ日本文化会館(101 Bis Quai Branly, 75015 Paris)
(ナント会場) Cosmopolis (18 Rue Scribe, 44000 Nantes)

書籍「麻の葉模様」発刊されました

栃木県の那須町にある「大麻博物館」から書籍「麻の葉模様」が発刊されました。
タニハタのロゴマークにもなっています「麻の葉模様」は鎌倉時代の仏師、快慶の時代に誕生し、その後、江戸時代になり歌舞伎役者や葛飾北斎により普及したデザインと言われています。
(昨年末、大麻博物館館長に工場まで来ていただき、「麻の葉」に関する勉強会を開いていただきました。

書籍「麻の葉模様」発刊 タニハタ組子「麻の葉」も掲載麻の葉模様の歴史、文様の由来、デザインの使われ方など図解や写真、実例を挙げて詳しく書かれています。
発刊にあたりタニハタでも編集に協力させていただき、組子業界からみた「麻の葉」模様のことをお話しさせていただきました。

当社の他にも中川政七商店さん、松竹衣装さんなどそれぞれの業界のお立場で「麻の葉」模様のことをお話しされています。
日本の伝統デザインのことを知るうえでも貴重な資料だと思います。
興味のある方はぜひ一読されてはいかがでしょうか?

JALの機内誌「SKY WARD」に掲載いただきました

JALグループの国際線・国内線に搭載される機内誌「SKY WARD」にタニハタの組子を掲載いただきました。
JALの機内誌「SKY WARD」に組子欄間を掲載いただきました
・ホテルレストラン業界向けの業界誌 「HOTERES」にタニハタに組子を大きく取り上げていただきました。

どちらも11月に行ったホテル雅叙園東京様とのパリイベントの様子を取り上げていただきました。ありがとうございました。

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