謹賀新年
旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。
本年も品質およびサービスの向上を目指し、タニハタ社員一同誠心誠意努める覚悟でございます。
なにとぞ本年も倍旧のご支援のほどお願い申し上げます。
代表取締役社長 谷端信夫
組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。
師走になりました。
当社でも12月の注文はやはり組子障子が多く、職人達も現在製作に追われています。
新年を新しい建具で迎えたい・・そんな方が多いのでしょうね。
和風引き戸は、一時当社でも大幅に減少しましたが、最近では和室や昔ながらの手作りの仕事が見直されるようになり、確実に和風建具が増えてきています。
6年後の東京オリンピックもあり、来年はさらに引き戸仕事が増えそうな気運を感じております。
今年は引き合いをたくさんいただいた反面、お客様の希望納期に沿うことができずに、泣く泣く製作をお断りしたケースも多く発生し、本当に反省が多い年でもありました。
来年はこの状況を打破すべく、いろいろな方策を検討しております。
皆様のご期待の沿える会社になれるように、今まで以上に頑張っていきたいと思います。
福井県あわら市から中小企業経営者の方々30人が来社されました。
建設業、製造業、サービス業・・・様々な業種の社長さん達です。
(一度に30人は今年の記録です。)
朝10時当社に到着されましたので、多分家を出発されたのでは朝5時台・・・お疲れ様です。。
いつもどおり、タニハタのこと、日本のものづくりのこと、国産材のこと・・いろいろお話しさせていただきました。
もちろん最後は「組子体験」。
麻の葉柄の組子を組んでいただきました。
前回のときも感じたのですが、福井の方々は、本当に手先が器用だなぁと感じます。越前打刃物、越前和紙 、越前漆器 、越前箪笥 などの伝統工芸から眼鏡や電子部品などの産業までモノづくりに長けた会社が多いからでしょうか。
皆さん、感心するほど手際よく組み付けされていました。
射水商工会議所 製造部会で講演をさせていただきした。
高校野球で有名な「新湊高校」のすぐそばです。
テーマは
「インターネットが蘇らせた伝統工芸」
~ITを武器にものづくり復活を目指す零細企業の生き方~
私と同じ「製造業」の方が多く、講演の内容もITよりもその内容が中心になりました。
なぜ日本人はものづくりに向いている民族なのか・・
先日、行った「正倉院展」「法隆寺」「エジプト展」「京都御所」「紫禁城」などから感じたこともお話しさせていただきました。
(いつもより熱が入りました。 こういう話しになると止まりません。(^^;)
春に放送されたNHKさんの番組を見られた会員様からのご指名でした。
ご縁が繋がっているんだなぁ・・と感じた次第です。
ありがとうございました 。
最近の傾向として「組子」をホテルや空港、美術館などの大きな商業空間で使用されるケースが増えてきています。オリンピックや北陸新幹線開業に伴いこの傾向はまだまだつづく感じです。
引き合いをいただくことはありがたいことなのですが、それに伴い納期が遅れ気味になったことが最近の悩みの種でした。。
(繊細な意匠の組子を大型にすることは、かなりの製作手間がかかります。。)
そこで大きな絵画のように 組子を飾りたい・・というお客様のために大判組子の表面を綺麗に仕上げることができる機械設備を導入しました。
今までは職人の手により数時間かけて作業していましたが、これらの機械でかなり時間短縮することができます。
もちろん大型組子に限らず、従来のサイズの組子にも使用できますので全体に納期を短縮することができます。
組子は半分手作りのような仕事だから納期は遅れて当たり前・・・では、組子の未来はありません。
手作業(アナログ)と機械(デジタル)の良いところを織り交ぜながら、これからの時代に合わせたモノづくりを柔軟に行っていきたいと思います。
中国・四川省成都から工場見学・組子製作体験に来られました。
(旅行関係のお仕事されている方達です。)
成都は三国志時代、劉備や孔明のいた「蜀」の都になった場所で、米国の雑誌「フォーブス」では「今後10年世界でもっとも発展する都市のランキング」一位に選ばれるほど活力にあふれた地域です。
私達のつくる組子の文様に「蜀江」という文様がありますが、これは蜀で生産された錦の文様が由来の意匠で、日本最古の建築物・法隆寺伝来の宝物にもそれが見られます。
ちょうど蜀江文様の組子仕事をしていたのでそれを見てもらいました。
「皆さんの地域で生まれた文様ですよ。」とお話しすると皆驚いた表情をされました。地域や時間を超えて人と人が「組子」で繋がる瞬間が本当に嬉しいです。
「組子を通じて日本の技術、意匠、木材の素晴らしさを世界に伝える」ということを忘れず、地道にPRを続けていきたいと思います。
金沢駅構内のお店に当社の組子が使用されたというお話しを聞いて久しぶりに金沢駅に行ってきました。(富山駅から特急で約40分ほどです。)

JR駅前は石川県の「伝統」をイメージしたと言われる木製の格子「鼓門」があり、その威風堂々とした門構えに長い時間をかけて作られた伝統の重さ、この町の自信や威厳を感じました。
米の旅行雑誌で、「世界で最も美しい駅」の1つに選ばれているとのことで伝統と現代建築が溶け込んだ素晴らしい駅だと改めて感じた次第です。
来年3月に開業する北陸新幹線で石川、富山が脚光をあびていますが、北陸全体で考えるとやはり金沢の集客力に期待したいところです。(富山が通過点にならないように頑張らねば!)

ちなみにこの金沢駅はじめ東京スカイツリー、東京タワー、エッフェル塔など世界の有名な建築物は「格子の塔~grid tower」になっていますが、建築の強度を出すという用途以外で考えてもこの「格子」文様というものが、人を魅了する不思議な力があると感じております。
(中国の紫禁城・大和殿や台湾の中正紀念堂をみたときも痛感しました。)
格子製作をする会社として、また世界中の格子建築物をブログで紹介していきたいと思います。

写真 板尾甘露堂様 麻の葉欄間
富山のラジオ番組「でるラジ」(KNB)に生放送で取り上げていただきました。
組子は意匠・デザイン製品なので「音」のみで聞いている人にその良さが伝わるのかな?と思いましたが、放送を聞いた方から「現場の荒々しい音も聞こえて、生のものづくりの雰囲気が出ていて良かったよ!」という感想をいただきました。
モノヅクリは「音」が重要で、職人という字は「耳」「音」「人」と書きます。
昔の職人は「先輩の仕事をする音を聞いて作り方を覚えろ!」と言われて技術を習得しました。
「ガンガン」「トントン」「ギコギコギコ・・」
五感を研ぎ澄まして仕事すること・・・大切ですね。
BS放送に「ヒデキの感激!NEXTハウス」というリフォーム番組があります。
西城秀樹さんが MCで、いろいろなリフォームの仕方を紹介していく番組です。
その番組で当社のミニ組子が取り上げられます。
番組予告によりますと 造形デザイナーの方が京町屋風の空間に仕事部屋を改良されるそうで、そこに当社のミニ組子を使用とのこと。
(当社の組子を見て 「ヒデキ、感激~!」と言っていただけると嬉しいです!?)
和風のリフォームに興味のある方はぜひ放送をご覧ください。
9月13日 土曜日PM18時
中国・北京に行ってきました。
当社が生業としている「組子」技術は飛鳥時代に仏教(寺院建築)の伝来と共にそのベースとなる木工技術も共に入ってきたと考えらえています。
しかし、現在残っている数々の組子文様は、どこからどこまでがその影響を受けているのか・・書物の中からしかよくわからない・・というのが本当のところでした。
昨年、台湾の国立故宮博物院で数々の宝物の文様をみたときに、この宝物が実際に使用されていた建築部分(歴代の皇帝が住んでいた紫禁城)も自分の目で見てこなければ・・と痛感。あれから10ヶ月経過してやっと実現しました。
そういう訳で、紫禁城、明の十三陵など世界遺産の数々(古い文様やデザイン、格子の数々)を見てきました。
有名な天安門広場は、紫禁城の正門です。
先日、テロ事件があったせいなのか、かなりの警戒態勢です。
(私の左肩にもその文字が・・)
ここに向かう地下鉄や入り口など、何度もセキュリティチェックがありました。
(表情が険しい・・)
最初に・・中国一の木造建築、「大和殿」。
重要な政治的な儀式はここで行われました。
映画「ラストエンペラー」でも印象的にこの場所が使われていましたね。
ちなみに中国で縁起の良い色はというと・・・
「黄」天子を象徴する色
「緑」は中国国家の色で、元気、健康
「赤」は慶事の色
上記になり、王族が住むここの建築物にもこの色が主に使用されています。
中国の古い建物(宮殿や寺院)の屋根には上のような「走獣」という魔除けの飾りがついています。
動物の数は建物の格式が高くなるほど増えていきます。
中国で一番数が多いのは太和殿の10匹だそうです。
排水溝です。口から水が出ます。現代の味気ない雨といよりはよほど洒落ています。
いろいろな場所で動物の飾りをみることができますが、「魔除け」という意味が大きいとのこと。
(うっかり見逃しそうな・・人間くさい・・作り手の思いがこもっている隅々のこだわりに私はとても惹かれます。)
故宮は何度も大火災に見舞われているので、あっちこっちに大きな水瓶がありました。
日時計。
昔は皇帝だけが全国標準時間を決めることができたそうです。皇帝の正当性のシンボルでもあります。
いろいろな格子を見ることができました。
縁起の良い亀の甲羅(亀甲)模様。
天井格子 建物全体の強度を保つ機能もありましたが、権威の象徴でもありました。
子をあやす雄の獅子。微笑ましいですね。
獅子は皇帝の尊厳や権威を表すそうです。
親子獅子をみて、うちで飼っているネコ達を思い出しました。
(うちの猫に権威は全く感じられませんが。。)
「龍」は皇帝を意味します。
瓦のひとつひとつに龍も文様が。。
皇帝がかぶる冠にも龍の細工が。
古来の中国では、「民(一般人)」はこの龍の模様を使用することが許されませんでした。
(使用すると死罪でした。)
昨年、台湾の国立故宮博物院で聞いたのですが、皇帝が使用する龍の爪の数は「5本」。しかし3本なら民間人にも許されたそうです。
3本爪の龍は、「龍」と見られなかったようでして。
ちなみに日本の龍は「3本爪」です。。。(韓国は4本)
「項羽と劉邦」がテレビドラマで放映されていますが、漢(2200年前)の初代皇帝「劉邦」は龍の生まれ変わりと言われました。この劉邦の頃から皇帝=龍を意味するようになったとのことです。
この頃にできた龍のデザインは、現在使用されている龍とほぼ同じ。
角は鹿、耳は牛、目はウサギ、頭はラクダ、胴は蛇、ウロコは鯉、足は虎、爪は鷹・・
これが龍の本仕様(!?)だそうです。
玉座や王冠、衣服・・皇帝の身につけるもの、使用するものすべてに「龍」が施されていました。

「龍」が皇帝を表すなら皇后は「鳳凰(鶴に似た架空の鳥)」。皇后が使用する場所や道具には「鳳凰」の柄が使用されました。

紫禁城の中で皇帝、皇后、側室など皇族が私的生活をする場所を「内廷」と言います。
ここに来るまでは木々などがほとんどなく、少し殺伐した感じだったのですが、
「内廷」に入ると木が豊富に植えられており、一息つきました。

(やっぱり木は人間にとってなくてはならないものですね。)
皇帝が使用する道具はおかかえの職人が製作したのですが、いい加減なものを作ると簡単に
死罪になったそうです。
命がけのモノヅクリ。。
緊張感のある素晴らしい作品が残っている本当の理由かもしれません。
ちなみに中国雑伎団のショーも夜に見ました。
人間業と思えないような、ショーの数々に本当に感動しました。

帰りに中国のガイドさんから
「こういうショーをやらせたら今、世界一なのは中国ではありませんよ。
北朝鮮です。向こうは命がけですから。。」
という言葉を聞きました。
「命がけ」の技術習得・・。
日本のモノづくりはどうだろうか?
帰りの飛行機でいろいろ考えながら帰ってきました。